反省会と言う名の小さな宴会
イソマグロとヨコシマクロダイの刺身
イソマグロはほぼこの鮮度が釣人では難しい
ヨコシマクロダイは、初めて食したがこれが絶品だった
仲間と酌み交わした酒とあるが、酌み交わしたのはオリオンとサンピンだった。しかしながら、その気持ちと心は変わらない。これほど良い時間は、短い人生にとってそう多くはないのではないか。孤独と仲間どっちを取るかといえば、間違いなく仲間である。恐らくそれは大半の人がそうだと思うのだが。極稀に孤独がいい人もいるのかもしれない。
その後に交わした会話は、当然ドラグ値のプリセットのことだった。
Y監督は、この状況が全く理解できていなかったが、やり取りさえ満足にできないまま糸が切れた事だけはしっかりと認識していた。
「それじゃ、とれないよ。」
「全く獲れる気がしないねぇ。」
と、いやごもっとも。最もやってはいけない事の代表格をやってしまったのだからなんの言い訳も成り立たないのは、専務自身が良く知っていた。その後、確認、議論及び反省会を執り行ったのは当然の事でもあり、自然な事でもあったようだ。
それは、翌日の昼間だったのだが、改めて確認したところ・・・。
“ドラグをFULLポジションに上げたのか?”
と言う質問に対して、なんと上げていなかったと言う事であった。
何故上げなかったのかと言う事に対して専務は、フルポジション=ロックと勘違いしていた事をその時始めて知ったのであった。
なんと、そこに穴があったか・・・。私もそこを反省した。
そこまで彼には説明していなかったからである。
FULL=LOCKではない。また昨今の和製英語のフルロックは、ちょっとおかしい表現になろうかと思う。
この事が、仇になったとは。